コーヒー大国、コロンビアのおいしい珈琲
コロンビアは、太平洋とカリブ海に面しており、豊かな自然と天然資源に恵まれています。
おいしい珈琲を栽培するための条件としてFNC=コロンビアコーヒー生産者連合会は、
1.朝夕の温度差が大きな山岳地帯であること。
高地では気温が低いため、コーヒーの実はゆっくりと育ちます。日中と夜間の気温差が大きく変化するため、この気温差のストレスが糖分の生成を促します。生豆に含まれる糖分の一部はローストされる間に酸味となり、香り成分となります。糖分はコーヒーの酸味のもととなると同時に甘みも強くします。
2.水はけの良い、肥えた火山灰性の土壌。
コロンビアを南北に縦断するアンデス山脈の麓につづく緑豊かな丘陵地帯で、標高の高いところには、土壌の中に火山灰を多く含みます。火山灰は植物にとって根を伸ばしやすく、また保湿力に優れているので乾季でも植物に十分な栄養を与え続けることが出来ます。また火山灰は硫黄を多く含んでおり、この硫黄は実を形成する段階でコーヒーの香りのもととなります。
3.日照量の管理技術と、年間2000ミリ前後の降雨量
アンデス山脈で良質なコーヒーを育てるには年間1,600-1,800時間の日照量が適切とされており、各地域の気候や土壌の特徴をふまえてシェード(遮光)栽培などを行っています。 さらにコーヒーの栽培には、一定の時期にまとまった雨、その後に乾期が交互で訪れる気候条件が必要ですが、これも満たす稀少な土地です。
の3点をあげています。
日本の約3倍もの面積を持つ南北に長いコロンビアでは、年間を通してコーヒーの収穫が可能で、それぞれの地域でコーヒーの特徴や味わい、暮らしている人の衣装や顔立ちも違います。
●コロンビア北部(マグダレナ、カサナレ、サンタンデール、ノルテ・デ・サンタンデールなど)
コロンビア北部では、低めの標高と高めの気温の土地で栽培されています。コーヒーは長く日光にあたるため、高低差で段階分けされたシェードによる遮光栽培で日照量を管理されています。その味は、柔らかな酸味、中~高ボディ、ナッツのようなコクと、チョコレートのような香りなどの特徴を持っています。
●中部地方(カルダス、キンディオ、リサラルダ、ノルテ・デ・ヴァジェ、アンティオキア、クンディナマルカ、ノルテ・デ・トリマ)
雨季と乾季が散在して起こる気候により、年間を通じて新鮮なコーヒーの収穫が可能です。第1 期のメイン収穫は9月から12 月に、ミタカと呼ばれる第2期は4 月から6 月に行われます。味の特徴は、フルーティでハーブのようなバランスの良い香りをしています。
●南部地方(ナリーニョ、カウカ、ウイラ、スール・デ・トリマ)
赤道に近いこの地域では、標高が高く、気温が低い土地で栽培されます。この地方の味は高酸味、ミディアムボディに柑橘系で甘い香りのまろやかな味
コロンビア ナリーニョの珈琲豆は、一般のお店ではなかなか見かけることはないのですが、私が行きつけの珈琲豆屋さんでは、常備在庫として販売しています。
特に、注文してから注文した分だけを、好みの度合いで焙煎してくれるので、いつも新鮮な珈琲を飲むことができて、助かっています。
三田に住んでいる私の姉も、こちらに来る前にメールをしてきて、煎りたての豆を買い求めていきます。以前によく買っていたという近くの店で買ったところ、やっぱり全然違う!ということで、最初の頃は400g程度ずつ買っていたのを、最近では豆のままも含めて1kg近くも買って帰ります。
よく見かける珈琲豆販売店では、まとめて焙煎した豆を陳列してて、そこから掬って販売していますが、こうした焙煎してから時間が経ってしまった豆では、おいしさや香りが飛んでしまっています。
ファミリーレストランやハンバーガーチェーンで淹れて時間が経って酸化してしまった『酸っぱいだけ』のコーヒーや、人気のコンビニにあるような、豆の種類や酸化をわからなくするために『苦く、濃く』深煎りした『真っ黒』で『油ベトベト』のコーヒーとは、まったく違います。
さわやかな柑橘系の香りと、コーヒー本来のすっきりとした味わいなど、焙煎して10日程度以内の豆を使用、淹れる時に挽く、淹れたてを飲む、といったちょっとしたひと手間をかけることで格段に楽しむことができるのです。